「もしもし…」
『杏!!お前今何処やねん!』
「陽太んちのすぐ近くにおる…」
『今から戻るから待っとれよ!』

そう言って陽太は電話を切った。

陽太はあたしに
散々キツイ言葉を言われて、
今どんな思いで
あたしを探し回ってるんだろう…。

もしかしたら陽太の気持ちは
変わっちゃったかな。

不安がまたあたしを襲った時、
陽太のバイクの音がした。