いつもあたしばっかり
陽太に弱音吐いたりして、
陽太の不安なんて
考えてあげた事がなかった。

「陽太ごめんなぁ?
杏ばっかり悩み事聞いてもらったりして
陽太の悩み事聞いてあげんかって。
これから杏も聞くから
陽太も何でも話してな?」

『うん。ありがとう。
お前の事頼ってなかった訳やないしな?
心配させたくなかっただけやけど
これからはお前にも聞いてもらうわ!』

そして続けて言った。

『俺、東京行く日決まったから。』