気付けば陽太との付き合いは
半年を過ぎていた。

大晦日は映画デートをしてから
夜陽太は地元に帰って行った。

今年を振り返ると
いつもいつも陽太が頭に浮かんで来る。

3年前はただ見ているだけの
遠い存在だった陽太。

今では当たり前のように側にいて‥

あたしの為に涙を流し、
時にはあたしを思って叱り、
たくさんの笑顔と共に
幸せをくれた。

半年前のあの日、
あたしが陽太に話し掛けなかったら
今の幸せはなかったのかな。

そう思うと全てが奇跡に思えた。

幸せな一年だった。