『写真で見るより遥かに綺麗!』
正面に座っている陽太も
夜景に見とれている。

「陽太連れて来てくれて
ほんまにありがとう。
めっちゃいい思い出になった。」

『うん。
俺もいい思い出になった。
杏も喜んでくれたし
俺嬉しいわ!』

「今まで見てきた夜景の中で
一番綺麗やわ。
一生忘れへん。」

正面に座っていた陽太が
あたしの隣に座ってきた。

どんどん頂上に近づく観覧車の中で
手を繋ぎ、
この夜景を目に焼き付けた。