あたしの願い事は
一つしか思い浮かばない。

“陽太とずっと一緒に居られますように“

そう書いて木に吊した。

隣を見ると陽太はまだ
ペンを握っている。

「まだ書いてんの?笑」
『お前早っ!ちょっと待って〜』

陽太が書いてる間、
あたしは教会の庭を見渡していた。

『おしっ、書けた!』と言い
陽太が紙を木に吊していたので
近寄った。

『杏が書いたやつ見付けた〜♪』
と言い、ニヤニヤしている陽太。

「陽太は何て書いたん?」
陽太が書いた願い事を見た。