由明と2人で歌作ったり、ギター弾いたりしてたら、下校チャイムが鳴った。



「じゃあ、私行くね!」

「うん」



ギターを背よい、旬くんのもとへと走って行った。

いいなぁ…彼氏



『琉璃、帰んぞ?』



私の前で立ってる刹那。



「うん!」

『鞄貸して?自転車に積むから』

「ありがと」



私の手から鞄を取り、自転車のかごに入れてくれた。

それを見て私はギターを背よい、刹那の自転車の後ろに乗った。

そして、また腰部分をギュッともった。



『歌作った?』

「なんでわかるの?」



そんな事一言も話してなかったのに。

もしかして由明が喋ったとか?



『練習中見てたから』

「そうなんだ」



全く気づかなかった。

真剣に作ってたから。



『その歌聴かせろよ?』

「そんな…私歌下手だもん…」



ボーカルに選ばれた理由も知らないし。

歌は好きでも、刹那の前で歌うと恥ずかしいじゃん…