「琉璃早くしなさい!刹那くん来てるわよー」
玄関から聞こえるお母さんの声。
私と刹那は小学校の頃からずっと一緒に学校に行っている。
「はーい」
急いでカバンを持ち、ローファーを履き、玄関を開けた。
『おは』
刹那は身長が182あり、大きい方。
顔もいいし、細いし、頭も良い。
「おはよう!」
『早く後ろ乗ったら?』
毎日自転車を2人乗りして学校へ行くの。
本当は駄目なんだけど…
関係ない!
刹那の自転車の後ろに乗って、腰部分をギュッともった。
『しっかりつかまれよ!』
「うん!」
周りからはよく付き合ってるって聞かれるけど…
でも私はそれがちょっと嬉しかったり…
『今日一緒に帰れるよな?』
「もちろん!」
これが日課。
私は軽音部に所属している。
まぁ週2回しか集まってやらないから、いつも自由。
担当はボーカルとギター☆
それに刹那は野球部。
ピッチャーしている。
しかもエースで1番!!
私は野球してる刹那の姿が大好き。