『刹那先輩が琉璃姉のどこに惚れたのか…』
笑いながら言った琉斗。
さっきから言いたいほうだい言って。
でも、琉斗は私より先に彼女できたもんね。
琉斗に負けたのは悔しかったけど。
「別にいいでしょ!」
『琉璃姉怒った!』
『何の話しだ?』
声の聞こえた方を向くと、お兄ちゃんだった。
私は3人兄弟の真ん中。
お兄ちゃんは高3で名前は琉空(るあ)。
女の子みたいな名前で気に入ってないみたい。
『琉璃姉が刹那先輩と付き合ったんだって!』
「ちょっと琉斗!!」
かってに話して。
よくこいつに彼女がいるもんだ。
とんだ迷惑者なのに!
『刹那とか!琉璃良かったじゃん』
お兄ちゃんは琉斗と違って口悪くないし、優しいのに。
身長も185あるし。
体も細いし。
ちなみにお兄ちゃんはサッカー部。
エースなの☆
料理もできるし私の自慢のお兄ちゃん。
「やっぱ誰かさんと違ってお兄ちゃんは優しい!」
『ふっ』
笑って琉斗をみたお兄ちゃん。
『琉空兄笑うなよ!』
これが私達兄弟の会話。
仲良いのか悪いのか…?