「初めて自分に買ったプレゼントなんやで。貯金しか能がなかったから」



「宝物じゃないの?」



「今は、憂愛が一番の宝やから」



甘い笑顔に、とびきり嬉しい言葉。

溢れた笑みは、過去最高。

貴方だから、出たモノ。

貴方にだから見せれた。



「いつまでも、俺の傍に居ってや」



「私も、紀斗さん…」



「婚約者にさん付けはおかしない?」



「私も、傍に紀斗が居て欲しい!」



ちょっとやけくそにもなったけど、これは本心。

紀斗が隣にいたら、幸せで。

安心して。

健やかな毎日になると思う。