周りの目も忘れて怒鳴ると、
将輝は耳に指を突っ込んで
顔をしかめ、
「でけー声出すなよ。
だってうちのオフクロ、
月末でピンチだとか言って
メシ代300円しかくれな
かったんだぜ?
パン2個で育ち盛りが
足りるかよ」
「じゃあ自分のお小遣いで
買い足せばいいでしょっ?」
「そんなもん、もう
とっくにすっからかんだ」
「………友達にお金借り
なさいっ!!」
何にしろ、あたしの昼食の
おかずを横取りする理由
にはこれっぽっちもなってない。
こっちだって一人分の食事
なのに、迷惑もいいとこだ。
_
将輝は耳に指を突っ込んで
顔をしかめ、
「でけー声出すなよ。
だってうちのオフクロ、
月末でピンチだとか言って
メシ代300円しかくれな
かったんだぜ?
パン2個で育ち盛りが
足りるかよ」
「じゃあ自分のお小遣いで
買い足せばいいでしょっ?」
「そんなもん、もう
とっくにすっからかんだ」
「………友達にお金借り
なさいっ!!」
何にしろ、あたしの昼食の
おかずを横取りする理由
にはこれっぽっちもなってない。
こっちだって一人分の食事
なのに、迷惑もいいとこだ。
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