もっともっと、あたしの
知らない久住先生を知りたくて。



(いいんですか、先生?

あたしがそう思っても)




――あたしは今以上に
先生を求めても、

いいんですか――…?







「きゃっ………!」




急にザァッと強い風が吹いて、
あたしはひるがえった
スカートを慌てて押さえた。



と、我に返った拍子に、
前方から歩いてくる小さな
人影に目が留まる。



「あ………!」



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