決して押しつけない、
見守る優しさ。


それが先生の、優しさだから。



(今はまだ話せないけど……
いつか必ず話します、先生)



いつかあたしが前に進む
道を見つけたら。



その時には、先生にも
きちんと全てを打ち明けたい。



そう――…自分の気持ちも、
全部―――。



(それまでは、もう少し。

もう少しだけ、この時間を――)



一緒に過ごせるだけで、
あたしは元気を貰えてるから。




「……いけない、もう
こんな時間だ。

あたし、帰りますね!」


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