清掃の時間をさぼり
化学室に飛び込んだ




(はあ..はあ..)



化学の先生=重岡先生を
息切れする呼吸を
無理やり抑えながら
きょろきょろと目を走らす







    金髪?








視界の先にいたんだ
全開の窓の外を眺めていた
後姿、顔見えないけど




淡い金髪がふわふわと
風に揺られていた




何故が視線が外せなかった