「優衣香・・・帰れ。もー俺に寄るな。」

この時、俺は泣くのを堪えて優衣香にそう告げた。

そして優衣香はなにも言わず走っていった。

もう・・・俺に寄ってくれないんだろう。

そう考え事をしていると・・・

生暖かい何かが、俺の太股を伝った。

何がなんて考えなくてもわかる。

俺は刺されたんだ。

そして、意識が途絶えた。