「華緒ちゃん?どこいくの?」
そこに立っていたのは俺の唯一の友達の優衣香だった。
小動物みたいな優衣香はよく、俺の学校の馬鹿共に狙われている。
んまぁそこを助けてからずっとついてきてるわけで。
まあ俺は俺で嫌な気はしねーからいーけどな。
「ん・・・?あぁ。ちょっと遊びに行くんだよ。優衣香もくっか?」
「え!?いいの!?」
そんな目ェ輝かさなくてもいーのによー。
「いーもなにもねーだろ。」
「行くッ!!!ってか行かせてください!!!」
「ハハッ(笑)いーぜ。ついてこい。」
この日。
久しぶりに俺は笑えた。
コイツのおかげだな。
ずっとコイツとはなかよくしていたい。
そー思ってたのに。
一つの事件のせーで俺らは会うことすら出来なくなった。
その事件とは・・・
「優衣香が!!!?えぇ。はい。わかりました。」
その電話は、優衣香のお母さんだった。
そして・・・
優衣香が・・・
誰かに誘拐された・・・と言う連絡だった。
心当たりはある。
全部俺のせーだ。
あのヤロォ。優衣香になんかしたらぜってぇ許さねぇ・・・
そして俺はある場所に向かった。
ばぁぁぁん!!
「優衣香!!!いるか!!!?」
「おー。結構はえーなあ。」
「・・・やっぱテメェだったか。」
それは・・・この前殺った先輩だった。
「おー怖い怖い。でもなんかしたらコイツに一生消えねえ傷つけちまうぞ?」
「くっ・・・」
その時、俺は決心した。
もーこの事件が終わったら、優衣香から離れて喧嘩はしない。
そして、友達は作らないと。
「だったら・・・・・俺にしてくれ。」
「はぁ〜?聞こえないんですけど〜(笑)」
「優衣香を・・・優衣香を離して、殺るんだったら俺をやれ。」
「ハハッ(笑)言うと思った。だからコイツを人質にとったの!早くこっちきてよ(笑)」
「・・・・・・・・・」
俺はゆっくり。
ゆっくり優衣香の方へ、歩を進めた。
「じゃぁもーコイツは用無しー(笑)」
「っ・・・!」
投げ飛ばされた優衣香は足を擦りむいて痛そうだった。