カメラののレンズをここまで鬱陶しそうに睨む女を初めて見たから、そう。ただの興味だ。


俺は「ちょっと」と言って兄貴がコンビニで買い物をしている間に、茉希という彼女を携帯で写真におさめておく。



一応、だ。

もし分からなくて手間取るのは非常に面倒くさい。会うなら、間違いなんてものはなく。




明日は、大学は夕方まで。後輩と言っていたから多分兄貴と同じバイト先にいるだろう。おそらく兄貴の同業者…、=(イコール)


占い師だと思う。



にっと笑った俺の企みは、俺しか知らない。

丁度、親父に縛り付けられていた生活がうざくて退屈していた所だし。家には帰るけど、大体はホテルに泊まったり幼なじみの部屋に泊めてもらったりしている。