勿論そうしたのは青で。

よく小さい子にしてあげる゙たかいたかい゙と同じ感じに持ち上げられた。


――台の上に座っているから目線は青と丁度同じくらいになり。嫌でもかち合う瞬間がまた胸を高鳴らせる。


自然に眉を寄せれば男は目を細めて笑う。



「茉希。好き。」

「…だから早い。」



私がそう言えば冷たい指が耳に光るピアスを撫でて、視界いっぱいに青が広がる。


一度重なった熱は手放すのは惜しい。



何度も何度も、角度を変えて交わる熱に。頭に甘い痺れが走り体がふわふわと浮いている感覚が押し寄せる。


口内を犯す舌の動きに翻弄されて、噛みつくようなキスにもう何も考えられない。



「茉希…、」


優しく囁くように私の名前を呼ぶ声に反応するよう、青を求めてしまう私がいる。



青の首に腕を回せば吐息と笑みに混じった、喉を転がすように笑う音。


静かな部屋に苦しさで漏れる私の小さな声とリップ音が響く度、その行為をしている事への恥ずかしさは倍増。