眩しいと目を細めれば後ろから同じことを思ったらしい男が


「目、いてー。」



振り返ればさぞ鬱陶しそうに目を細めている青。

眩しいと感じたのはほんの数秒程で。


「ソファにでも座ってろ」と言えばゆるりと笑っただけ。珈琲を淹れようと準備をしていれば近くに寄ってきて隣に立つ。



「……何。」

「んー?見てるの。」

「…、あっそ。」



その言葉通り。
青はただ微笑みながら私の横に立ち見ているだけ。


(……気持ち悪い。)

不快感を感じ睨むように見た…が。



「っ…、」


恥ずかしくなり直ぐに目を逸らしてしまった。

だって――…、




私のこと、愛しそうに見てるんだもん。

あんな顔されて、平気でいれる訳ないじゃんか。


「ねぇ茉希。」

「何。」

「手出してイイ?」

「包丁取って。」

「ごめんなさい。」



愛しそうに見ててもただのスケベだったりするんだけど。

ふんと鼻を鳴らして溜めてしまっていた洗い物をしてしまおうかとした


その時。
左右から伸びてきた腕は後ろから腰に回され、抱き締められる。