「ぉぉ！俺やっぱ何回見てものってる！」



誰かがバッグによしかかってきた。



「ん？」



「おお、結菜も書かれてるじゃん！♪」



「うん・・・・だけど省かれたもん！」


「でも書かれてるだろ？」


「うっさい！」


この男。康弘。


最近なんだろう・・・？


やけに絡んでくる。



「あーあ結菜ちゃ～～～ん♥俺書かれちゃったよ～♥」



そう言って私の肩に頭を乗せてよしかかりながら地味に私のバッグをつかむ康弘。



「康弘はバカだからだね！」


「はぁ～ぃ♥俺ばかでぇ～～～す♥」



なんだろう・・・この甘ったるい声・・・。


「自覚～」


「でも結菜もかかれてるんじゃん♥」


「うっさいってば！」



「かかれてやんの～」



「でも補習じゃないもん！」



「でも書かれてる～」



「しつこい！」


そんなことを言っても肩から離れないアイツ。



そんな時海斗が戻ってきた。



その姿を海斗が見る。



笑いながら


「康弘きっも」


って言ってたっけ。