「衣玖~~~~~~~~~~~~~~~」


あっ・・・。



「ん~?」



「なっ、なんでもなぃ・・・」



・・・。


どう・・・して・・?


心が痛いよ・・・



「それでねっ!いついく?」


「いつでもいいよ」


海斗と衣玖が笑ってた。


話していた。


悲しくて机に顔をつける。


「ぉぃー」


「ん・・・?」


誰かに頭を叩かれて見上げる。


「海斗・・・」


「大丈夫?泣いてたの?♪」


「泣いてないし」


周りには誰もいない。


衣玖もいない。


衣玖はまだそっちで話している。


ああ、抜け出して来てくれたんだ。


「んで?左足ついてる?」


そう言って私の筆箱を手に取る。


「うん、ついとる」


「そか~」


とか言いながら筆箱をあさる。