店に戻ると由美さんが俺に気付いて近づいて来た



「大丈夫?」
そう言ってさっきぶつけた場所を触ろうとした


その手を避けて行こうとした俺の腕を由美さんが掴んだ



「しゅんクン本当に男前になったねぇ・・・」



そう言って俺の腕に絡み付きながら熱っぽい眼で俺を見る



ゾクッ・・・・・


悪寒と嫌な記憶とが一緒に身体を駆け巡った


・・・・・・


その腕を振りほどいて
店を出ようとすると



「また遊ぼうねぇ・・・」と含んだ笑みでヒラヒラと手を降る由美さんがいた



・・・クソッ・・・・


俺は由美さんを一瞥して店を出た