・・【結城エリカ】・・

俺はその名前を聞いてから
ずっと心の中で繰り返していた・・・


今日一日結城の姿ばかり目で追ってた・・


なんなんだ・・・
この感情は・・・
モヤモヤして・・・・・
・・気持ち悪い・・・・


「ちょっと!!舜っっ!!」

裕美の声がしたとたん・・・・

ガツンッ!!!!!


・・・・・・・・
痛っ・・・・・
・・・・・・・


目を開けるとそこには
心配げな裕美の顔があった。

俺は店の柱に激突したようだ・・・
かなり頭を強く打ったらしく
ズキズキと痛む。

「ボーっとしてどうしたの??
今日何か変よ??熱でもあるの??
体調悪いならいいなさいよ。
無理して店に来なくてもいいんだから・・・・」


働かせてんのはあんただろうが・・・
まったく・・


裕美が俺のおでこに手をあてる・・

裕美の手から体温が伝わる・・・・


俺はその手を払いのけた。



「・・ちょっと休んでくる・・」



そう言って店を出た。