「あの、言っときますけど、ストーカーなんかじゃありません!それにここは私の家です!」


そうここは私の家!……だよね?お母さん?


「はぁ?ったく」


失礼な男は、私から取り上げた電話の受話器を一端置き、もう一度取ってどこかに電話をかけ始めた。


「もしもし母さん?なんか言われた家に行ったら、知らねぇ女がいんだけど……」


ちょ、なにその説明、酷くない?まるで私が勝手に上がり込んだみたいじゃん!


「は?大和 望?誰それ?」


あ、私です。てかなんでコイツのお母さんが私のコト知ってるの?


お母さんの知り合いかな?……うーん。さっきの嫌な感じがまた……


「……なに?同居人!?」


……お母さーん!!なんか怖いんだけど!まさか私、一人暮らしじゃないの!?