持っていた携帯で、急いでお母さんに電話する。


『もしもし?望?』


「あ、お母さん!なんか家に知らない男の子が……」


ちょっと失礼な説明だったかもしれないけど、いまはそんなこといってる場合じゃない!


『男の子?……あぁ!龍君よ!白鳥 龍君!アンタの同居人!』


はぁ!?何言ってんのお母さん!同居人って、まさかコイツと一緒に住めと!?


『私の幼馴染みの息子さんでね、彼、あんたと同じで今年から聖南高校に行くんだけど、家から遠いらしくて、面倒だから一緒に通わせましょっか、って話になったの。ノリで』


「面倒だからってなに!?ノリで年頃の娘と息子一緒にしないでよ!」


ていうか龍……だっけ?同い年だったんだ……。


『まあまあ。大丈夫よ。協力し合って、頑張って。あ、ご飯作ってあげるのよ?じゃあね』


「ちょ、お母さん!?」