「ゆいちゃん!あたしやっぱりさっきのスカート買う!ここ出たらちょっと戻っていい!?」
ランチしに入ったパスタ屋でドルチェを食べながらあたしは叫ぶ。
「やっぱり?絶対あれ、みさきさんに似合ってましたもん!
でも、あたし的にはあのコートも絶対買ってほしい〜!超ステキでしたよ!」
あたしの叫びにゆいちゃんは答えてくれた。
「じゃあ買う!コートも!!」
綺麗な服が着たかった。
素敵なバックが持ちたかった。
おしゃれな髪型をして、
キレイな靴を履いて
少しでも可愛いって思われたい。
その日辺りからかな…
あたしは給料をよく使うようになった。
貯めてた分は
あっという間になくなった。