ももちゃんは背中側にいるあたしを見下ろして微笑んだ。 

男がももちゃんに言う。

「なんだよ、あんた。」


「あんたこそ何?こいつに何か用っすか?」 

「あぁ?こっちが聞いてんだよ。みさきは今から俺んち来んだよ。じゃましてんじゃねぇぞ、ガキが。」

行くなんて行ってないのにッ! 







あたしはももちゃんの背中越しに、男を見た。





「すいませんね。

コイツ、俺のなんで。」




〔え………?〕





「連れてかれると困るんですよ。」


ドキン 



ドキン




あたしは、 
ももちゃんの背中にくっついた。 


男は意外にあっさり引いた。 
なんでだろう。


おそらく、体型の差?


ももちゃんは身長185近くあるガッチリ系。


その男は……そんなに小さくもなかったけど、ももちゃんとの体格はかなりの差があった。。





「フン。そんな仕事女に用ねぇよ。ブスが。」



男は、行った。 



あたしはそのままももちゃんの背中にもたれかかった。