「あれ〜?明るいー!!」

3人で一晩中飲んで、店を出たのは4時半頃だった。出た瞬間外の明るさに気付く。


何だかすごく気持ちがいい。一日のうちのどの時間の空気とも違う、独特な感じがした。少し冷たくて、肌に吸い付くような心地よさ。
こんな『空気』に初めて触れた気がした。



「もう、7月になりますもんねぇ。夏だ〜♪♪海だぁ♪」

ゆいちゃんは千鳥足でピョンピョン跳ねて、転びそうだった。
フラついた結ちゃんをよっちゃんは一瞬支えた。 
すごく柔らかい表情をしている。





あたしはそれを見て思った。



なんかよっちゃん、ゆいちゃん気に入ったのかな♪ 


でもきっと無理だよねぇ。 


ゆいちゃんはイケメンにしか興味ないもん。 
よっちゃんはブサ…、
……あんまりカッコよくないし…背もちっちゃいし…。 




あたしはよっちゃんの肩をポンポンと叩いた。 

「なんだよ……。」 

「……まぁ、がんばってね♪ほどほどに♪」 

ニヤニヤするあたしに、よっちゃんは目を丸くした。

「は?なっなななにッ!?」 

キョドっているよっちゃんはあたしを追い掛けた。あたしはゆいちゃんに抱きつく。 



あー…なんか楽しいな♪