リビングにあるテーブルに身体を突き飛ばされた。あたしは顔と肘を擦り剥き、腹部を強打した。 

「いった〜ッッ」 

「愛希ッッ!?」 

ももちゃんがあたしに駆け寄った。 

「大丈夫!?」 

「うん…。」 

彼女は、ももちゃんがあたしの傍に駆け寄ったことが、さらに気に入らなかったらしく、今度はももちゃんの胸ぐらを掴んで詰め寄る。 

「なんなの!?何でこんなブス!コイツのせいなのッッ!??」 



…ブス…? 
え?あたし? 

そりゃあたしは、カノンちゃんほど可愛くはないけど…… 

だからって…
ちょっとムカつく…。 


じゃなくてッッ!! 


「ちょっと!やめてよっ!」 

あたしはももちゃんの胸ぐらを掴むカノンちゃんの手を離そうと掴んだ。 

「触んなよ!あんたに関係ねぇだろ!」 

すご… 
言葉遣いが……。 


あたしの知ってるカノンちゃんじゃないね…。 

「関係なくないでしょッッ!人の事あんな風にして!あたしにも分かるように説明してよッッ!」


カノンちゃんは動きを止めて、ももちゃんを掴む手を緩めた。