アパートの前に着くと、駐車場にはももちゃんの車が停まっていた。 


よかった…、帰ってるんだね…。 


あたしはいつもの場所に駐車する。車から降りて歩きだした。 



 

ももちゃんだけを責めるなんてズルいよね…。 
あたしだって……、いろいろあったワケだし…。 



だからこそ、わかったの。 

あたしはももちゃんが好きだから…一番大切にしたかったから…

なおくんを切った。 
仕事もやめる決心をした。


ももちゃんも… 
きっと一緒だったんだよね…。 

あたしを大切に思ってくれたから… 

きちんとしてくれたんだよね…。 




ももちゃんが…すき…。 




あたしは玄関に立って……少し緊張していた。 



ドキドキする。 




あたしはインターフォンは押さずに、自分で持っていた鍵で玄関を開けた。 



………そっと……。