「…行くよ?」 

「えっ?」 

「今夜、行ってくるよ。鍵も持ってきちゃったしね。」 

「…いい話?」 

「……うん。だってもう、ももちゃんの事信用できるから。」  

あたしはゆいちゃんと笑い合った。あたしの前向きな幸せを、一緒に喜んでくれた。





もう、信じられるよ。 

好きだから…… 

絶対信じるから…… 






夜、9時過ぎ、ゆいちゃんと別れたあたしは、ももちゃんのアパートに向かった。



そうだ……
まずは、謝らなきゃ…。
昨日酷いこと言っちゃったな…あたし…。

緊張する…。


あたしはももちゃんの姿を思い浮かべた。

昨日の事で、
今日知った事で


あたしはちゃんと愛されてたと……心のなかに受け止める事ができた。


だからツライ緊張じゃない。
気分はよかった。 

心がすっきりしていて… 

ももちゃんへの想いに溢れている。 


カーステの音量を上げて、あたしは歌を口ずさむ。


『もうすぐ……あたしのstoryはハッピーエンド♪』 






あたしは心から 
そう信じていた。