「……祥子…?」 

ケータイの番号は、はがきに書いてあった番号。だから、間違いなく祥子につながっているのは分かっていたハズなのに……、あたしは恐る恐る聞いた。 

「愛希ちん、久しぶり〜♪」 

祥子はあたしが名乗る前に、あたしの名前を呼んだ。
それはつまり… 

「あたしのケー番…登録してあったんだね…。」

「え?あ…、はがき届いたの?」 

祥子は、あたしがはがきを見て電話したと、すぐに理解した。 

「ごめんねッ!?もしかして……、やっぱり何か変な電話とか………」

「ねぇ、祥子。それっていつ!?」

「へっ?」

「…4月の初め頃じゃない?何を聞かれたの!?誰に?どんな風にッ!?」 

あたしはムキになって追求した。そんなあたしの様子に、祥子は戸惑っている感じだった。そして、思い出すように話し始めた。