「あぁあ〜ッッ!もう!人生で一番びびった日でしたよ!」 

「同じく!」 



あたしはビール、ゆいちゃんはグレープフルーツサワー、ジョッキをカシャンと合わせた。 



「初めてパトカー乗ったし!初めて警察入りましたよ!あたし!」 

「………同じく!」


笑い合った。 
「笑えてよかったね」と、笑顔で言い合えた、。 


「カノンさん、どうなるのかな…。」

ゆいちゃんが心配そうな顔で言った。あたしはジョッキを置いて、バックからタバコを出した。1本出して火をつける。
一呼吸置いた。


「…………ゆいちゃん…、あたしね…。カノンちゃんに聞いたんだ。」 

「えっ?…………それって……」


ゆいちゃんはジョッキを置いて、あたしの方に身を乗り出してきた。あたしはビールを一口飲んで話し続けた。 


「カレシの名前は?って聞いたの。……写メも見たんだ。……………どうやら、間違いないみたい。………ももちゃんだったんだよ。」