Tu ru ru ru ru...
「!!」

あたしは着信音で目を覚ました。ベッドに横になってケータイを持ったまま眠ってしまっていた。  

電話は 


よっちゃんだった。 

あたしは直ぐ様電話をとった。 

「もしもしッ!!よっちゃんッ!?」
「おはよ〜ん♪ゴメンね〜、何回か電話したよね?なんか用事だったぁ?」 

切羽詰まったあたしとは真逆に…、ほのぼのとした口調だった。 
あたしは口調を強くしたまま言う。 

「昨日何してた!?」
「へ〜?」
「昨日!!ももちゃんと一緒だったの!?ねぇッ!どうなの!???」

あたしの口調は更に強くなった。自分でも分かるほど、必要のない大声で叫ぶように問いただす。

「昨日?飲みに行ったよ〜二人で。」
「え……?」 

予想外の答えだった。 


いや…、待てよ、 
口裏合わせてるのかも… 
「ホントに?」 
「うん。なんでぇ?」

でも…… 

「何時ごろから?」
「何時って……仕事終わってからだから……… 
えっ?なになに?♪アリバイ調査?なんかおもしろい事になってんの?」 

コイツは………ッッ! 



でも、嘘ついてるようには…感じない……よね……?

「ホントに一緒だったの…?ももちゃんと……。」
「残念ながら一緒でしたぁ♪」 



う…そ………

じゃあ何? 
最初っからあたしの勘違い?見間違いだったの? 


「は……あはは……。」
「な〜に〜?だからももちゃんはやめなって…」 
「やめてってば!あたしはももちゃんがいいの!」


なんだ…。 
バカみたい……。 


あたしは自分で自分を笑った。 








「12時前には帰ったけどね。」 



「は………?」





「ももちゃん約束あるからって、12時前には店出たよ。」 


「や……くそく………?……って…。」

「さぁ? 






駅行くってしか聞いてない。」








頭が 





また 





真っ白になった。