その日、あたしは一晩中ももちゃんからの連絡を待った。
一睡もせずに。
ずっとケータイを見つめていた。 


どうして電話がこないんだろう。 

……誰かといるから…? 

誰といるの……? 

………………。 


カノンちゃんの姿が浮かんだ。 

いつもニコニコしてるカノンちゃんの隣に…ももちゃんがいた。 
ももちゃんの部屋で……
二人きりで…… 



ガシャンッッ!!

あたしはケータイを壁に投げつけた。 


悲しみ 
不安 
イライラする…… 


でも、どこかでまだ信じていた。 


なんであの時窓を開けなかったの!?
叫ばなかったの!? 
『ももちゃん!』って……そう…… 


流れる涙の理由は 
たくさんありすぎて 
わからない。 


ももちゃんとカノンちゃんの…… 
二人の姿の妄想が止まらない。 






誰か助けて。