「店長の話何だったの?」
3人で店から出た後、あたしはゆいちゃん達に聞いた。カノンちゃんが答えた。
「ほら、この間みさきちゃんも聞かれたじゃなぁい?本番がどうとか…。そういう話だったよぉ。」

「なんであんなにしつこく聞くんですかね?」 

あたしもゆいちゃんと同じ疑問。 


「みさきさん今日はカレシですか?」 

車のロックをあけながらゆいちゃんがあたしに言った。振り向くとゆいちゃんの車の助手席にカノンちゃんが乗っていた。 

「うんん、今日は帰るけど……、なに?二人で遊ぶの?」 

また……、あたしだけ仲間ハズレ? 

ゆいちゃんが笑って言う。

「違いますよ〜、カノンさん駅まで足ないから送ってって頼まれたんです。」

「駅までカレシが来てくれるの♪あ、ほら、この前みさきちゃんに話したでしょ?例の『話』♪今日なの♪」

道理でテンション高いワケだ。『プロポーズ』ね。 

「その後二人で飲み行きませんか?」

ゆいちゃんがニヤッとして、お酒を飲むジェスチャーをする。

飲み………♪ 

「行く♪」
「あ、じゃあこっち乗ります?たまにはあたしの車で♪」
「おいでよ!カレシ紹介するし〜♪イケメンだよ♪キャッ♪♪」

『キャッ』??  
カノンちゃんのカレシなんてどうでもいいけど…。 

「じゃあおじゃましま〜す!初、ゆいちゃんCarだ!」


カノンちゃんが助手席にいたから、あたしはゆいちゃんの後ろに乗った。