コンビニで買い物してから、ももちゃんのアパートに行った。 

やっぱり、部屋の空気がまだ馴染まなくて…、少し緊張する。 
でも、それは不思議な……心地いい緊張。……分かるかなぁ? 


「友達大丈夫だったの?」

テーブルに缶ビールとつまみをだしながら、ももちゃんが言った。 

「ん?」
「友達といたんでしょ?」
「あー…、友達っていうか…お店のコ。まあ、友達と言えば友達か。」

立ち上がって、あたしは冷蔵庫にカクテルや酎ハイを入れる。 

「ちょっと店の外で話してただけだから大丈夫だよ。」

あたしたちは缶ビールを開けて軽く合わせた。 

「ん〜〜ッッ!!おいしー!!幸せ♪」 

あたしはビールが大好き。その大好きなビールはももちゃんと一緒に飲むと、もっっと美味しくなる。

幸せだ。

「ほんっと……うまそうに飲むよなぁ…。幸せな顔しちゃって…。」
「幸せだも〜ん♪」

幸せを2コ掛けたからね。


「ねぇ。」
「ん〜?」
「愛希の店って、どこにあんの?」

「えっ……。」

「なんて店?」