「もしもし?」

「愛希?仕事終わった?」

「うん!」

「じゃあ、いつものコンビニな!」 

ヘッ?

「え、ちょっと待って!何?」 

それって……

「だから、いつものコンビニにいるから。」 

会えるの?

「……愛希?」



うれしーッ!  



「わかった!すぐ行………」 

あたしは肩に重さを感じて振り向いた。

「みさきちゃ〜ん!カレシ?」 

「カノ…」 

あたしの後を付いてきたのか、カノンちゃんはあたしの肩にもたれかかって、話してるケータイに耳を付けてきた。 


な、ちょっと!!


「愛希?友達といるの?」
「えッ?違うよ!今から行くから!!じゃあね!」 

あたしは急いで電話を切った。『友達といるんじゃ…』なんて、今日会えなくなったりしたら嫌だったから。 

なんか……
カノンちゃん意味不明…。 

「あれぇ?切っちゃったの?なんでぇ?」

おまえが来たからだよ?
わかってるの? 

「ごめんね、あたし帰るから。またね!」 
「えぇ?みさきちゃん!」

あたしは走って駐車場に戻った。 
『カノンちゃんはあたしが好きなのか?』 
そんな事をかなり本気で思った。 

ま、いいや! 
ももちゃんに会えるんだ♪