どうしても!と言われて、あたしはカノンちゃんに付き合って店のすぐ側にあるコンビニに来た。 

『タバコ買いたかったし…ま、いっか。』そう思って一緒に来たけど……、でも、あたしは電話を掛けたかった。 


ももちゃんに…会いたいな。 



カノンちゃんを見ると、ニコニコしながらコスメを手にとっていた。


長居する気だ! 


そう思ったあたしは、人前で電話するのもイヤだったから、ももちゃんにメールを作り始めた。 
コンビニの隅に立って。
……作るメールの手が、ふと止まる。

『会いたい』って言いたいな…。
でも……、躊躇う。 
でもやっぱり会いたい!
でももうこんな時間だし…… 
でも、言えば……
でも…… 
でも………

でもこの間は………


あたしは何日か前の夜の事を思い出していた。


会いたいって言えば……
来てくれるのかな……
会って………。


あたしは、頑張った。


tu ru ru ru ru...

あたしがモヤモヤ葛藤していると、着信音が鳴った。 


ももちゃんだ! 



あたしはキョロキョロと周りを見渡し、カノンちゃんの姿を見つけた。

「カノンちゃんごめん!ちょっと外で電話してくるよ!」 


あたしはコンビニの外に出て電話を取る。



ドキドキする。

なんであたしは、今だに…ももちゃんの名前を見ただけでこんなに胸が高鳴るのかな………。



恥ずかしくて人には言えないけど…。