あたしは家に帰ってクローゼットの中を探し始めた。 


探し始めたのは、 


昔のケータイと…、 



高校の時の名簿。 





本当なら本当で……

これからも信じて行ける。



よっちゃんの言うように、嘘だったなら………




それはそれで


スッキリできるハズだから……。 






『ももちゃんがあたしを、あたしのケータイ、連絡先を知ってる人を、人づてに探した。』



それは誰? 




あたしと同じ高校だった人にたどり着いたって言ってたよね…?





それは誰? 





ももちゃんにあたしのケータイを教えた人が、この名簿の中にいるなら……



あたしはその人を探すんだ。





もしも、ももちゃんが言ったことが本当なら、 

あたしはこれからもずっと、ももちゃんを信じて行ける。




あたしはまず、今のケータイにも登録されてる、高校の時には仲の良かった数人の友達から、電話をしてみた。 


出なかったら、留守電に入れて、番号が変わってたなら、家電にかける。


気の遠くなる作業かもしれないけど…… 



やるんだ。