「ありがとう……。」

あたしはももちゃんにTSUTAYAまで送ってもらった。 

今はなにも、聞きたくないから…… 


このまま帰る。 

なんだかあたしは
ももちゃんに冷たく接しちゃったのかもしれない…。
でも今は……
自分でもどうにもならないよ…。

整理しなきゃいけない。 





いきなり呼び出して、 
送ってもらってバイバイなんて…、 


勝手な事言って、 
ホントにごめんね………。 



車を降りようとしたとき…、
ももちゃんに腕を掴まれた。 



  ……え………? 




引き寄せられて…… 


キスされた。




長い 

長い………   キス。 



胸が熱くなる。 





あたし 





ホントにホントに 
ももちゃんが好きなんだよ…。 





強くあたしを抱き締めながら、ももちゃんが言った。 


「愛希……あんまり知らないみたいだね…。」



「え………?」




「俺が愛希を…… 






いや、いいや………。」


「え?ももちゃん?」


「おやすみ!気を付けてな!」




ももちゃんはあたしを降ろしながら一言言って、車を走らせていった。 




あたしは呆然としていた。 




何を……
言おうとしたの…?





不安を思い出す。



でも……


でも……
ももちゃんは来てくれた。
『会いたい』
って言ったら……来てくれたんだよ……?


何が嘘で 
何が本当なの…? 




確かめる方法を


思いついた。



それが………

信じられる方法になればいいのに……。 




流れ星に 
祈るんだ……。