その時、待機室の扉が開いた。

「ゆい、みさき、二人ともCコース!用意して!ゆいは指名!」 

店長が入ってきた。
あたしたちは渋々返事をする。

「はーい…。」

邪魔され…、じゃなくて、
客がきた。
顔を見合わせる。 

「後で聞いてくださいよ!ぜーったいみさきさんもハマりますよっ☆」 

「うん!後でね!」

興味があった。 
違う意味での興味。
出会い系の何がそんなに楽しいのか。 

ゆいちゃんは店長に1000円札を渡されていた。