こっちに向けたゆいちゃんのケータイは、見れない。

いや、見れるんだけど…、

えっと… 

どうして見れないかというと、どうやらゆいちゃんはあたしにメールを見せてくれようとしてるみたいだった。
けど、見ようとするとまたメール。
2秒たたずにまたメール。
10秒で20件くらい入ってくる。

〔なんだこれッ!?〕

あたしはそんな状態のケータイを見たことがなかった。
戸惑ってるあたしにゆいちゃんが気付いた。

「あっ、みれません?ちょっと待ってくださいね。」
ゆいちゃんはあたしからケータイをスッと取って、慣れた手つきで何かしてる。 
すると鳴りっぱなしだったゆいちゃんのケータイが鳴らなくなった。 

〔何をしたんだろ?〕

あたしはジッとゆいちゃんを見た。 

ゆいちゃんはニコッとして答える。