「バレたんです……。全部……。」 

「……え………?」 


泣き止んだゆいちゃんが、最初に言った言葉に、あたしは理解できず、聞き返した。 

「バレたって………。」 
「カレシに…全部バレちゃったんですよ……。仕事の事も、まぁくんの事も……、全部……。」

「まぁくんって……、ゆいちゃんの……、カレシじゃないもう一人の人…だよね?…なんで……?」

「……客で……、カレシの友達が来たみたいで…、店に張ってあるあたしの写真見たって……、それでケータイ見られて…、まぁくんとの事も………、全部……。」

あたしはゆいちゃんの傷を見た。

「カレシに……やられたの………?」

あたしは恐る恐る……聞いた。 

ゆいちゃんは、 
黙ってうなずいた。  


「女…殴るような人じゃなかったのに……」

ゆいちゃんが泣いてるのは…

「あたしがそうさせた……」

傷の痛みじゃなくて、


「別れるって……。」




後悔。 







あたしは怖くなった。 




それは 




近い未来の……




あたしの姿。