あたしはベッドの上をゴロゴロ転がりながら、考え込んだ。 




怒ってるって事にして、連絡しなくていいかなぁ…


あー、でも、ガンガン電話鳴らされても困る……。 

また電源切っとこうかな…。 


でも、電源切る理由は?? 


なんか無いかなぁ……。 


電源切れててもおかしくない理由……。 



ずっと地下にいたとか?


いや、あたしにはありえないし…



一時的でいいんだけどなぁ…… 


一生連絡取らないわけじゃないもん……



今めんどくさいだけだし………



バスルームのシャワーの音が止んだ。 




あ、水! 




ケータイ水没しちゃったとかはーー……… 




「……………え…?」





自分で思いついた理由に、自分で驚いた。 

どこかで聞いた話……。 







“ケータイ水没して連絡できなかった”




え………… 


ももちゃん……? 







バタンッッ

バスルームのドアが開いた。
「お待たせ!愛希も浴びてくれば?どっか出掛けよ。」

ももちゃんは上半身裸で出てきた。 

髪の濡れた姿に、あたしはドキっとした。 




駄目だ。 





今は何も考えたくない……。