「ありがとうございましたぁ〜!」

あたしたちは12時少し前に、会計を済ませて店を出た。 
ずっとノンアルコールだったよっちゃんは、そのまま自分の車に乗り、帰っていった。 


あたしたちはももちゃんの車に乗った。

「少し飲み過ぎちゃったな」

そう言ってももちゃんは車のエンジンをかけて、シートを倒して、横になった。

「ちょっと休まないと帰れないね。」

あたしがそういうと、

「こんなに飲むつもりなかったのに……。」

と、ももちゃんは呟くように言った。

「あはは。なんで飲んじゃったの?」

「それは………。」

なにか言い掛けながら、ももちゃんはタバコに火をつけた。

「おまえさ……。」

タバコに火を付けようとしたあたしの手を、ももちゃんが掴んだ。

「ん?」

ももちゃんはあたしの目をジッと見ていた。

あたしは、動きが止まる。

ドキドキする。


あたしはももちゃんに見つめられると、心臓が飛び出しそうなほど、ドキドキが止まらなくなる。


好き…。


吸い込まれそうになるほど、強く見つめる……


ももちゃんのその目が





あたしは死ぬほど好きだよ…。







人のこと言えないから……


追求できないよ……。 




怖いけど、




知りたいよ………。 






ももちゃん……。 






何か隠してるの……?