でも、今はそんなことを気にしてはいられなかった。
あたしはなおくんの体を離して、運転席に乗った。
そして車を走り出す。
ミラーを見ると、いつものようになおくんが大きく体を揺らして手を振っていた。
今日は……
ハザードをたけなかった。
これからどうなるか、
あたしにはわからない。
ごめん……。
あたしはいつもももちゃんと待ち合わせた、あのコンビニに向かった。
なおくんアパートからは5分位の距離。
アクセルを思い切り踏む。
ふと、心の中に、最初の疑問が思い浮かんだ。
ももちゃんはどうして、連絡をくれなかったの?
どうして今……
連絡をくれたの……?
もうすぐ……
ももちゃんに会える。
不安と期待のピーク。
苦しい。