「何番目……って、愛希ちゃん?」

「もぅ…いいよ…言ってよ。ちゃんと聞きたい…。彼女の事……。」

「愛希ちゃん…」

「あたしはなおくんの本名すら、ちゃんと聞いてないよ…。」



あたしは俯く。 

泣きそうな顔を見られたくなかった。 

なおくんの顔はみえない。 

流れてる空気は、重い。 
でも、きちんと聞くまで、もう引けなかった。 

しばらく沈黙が続く。 



なおくんは一息付いて、話し始めた。