その日あたしは久しぶりに出会い系サイトをやった。 

メアドを変えて掲示板に書き込む。 
あたしは『高身長』と『写メ付き』の条件は外さなかった。 
10秒もたたずに大量のメールが次々と入ってくる。
未読、100通を越えた辺りでメアドを戻して、静かになったケータイから、のんびりと返信する相手を決めた。 

あたしとゆいちゃんは、夜中までファミレスでそんなことを繰り返していた。 



あたしたちのしてること、おかしいのかな? 



あたしもゆいちゃんも、想いはたったひとつなんだよ。 




『それでもあいつのそばにいたい』 





ねぇ…


そんな気持ち、わかる? 






そしてあたしは、 
一人の男と出会う。 



こいつはあたしにとって
『吉』なのか『凶』なのか…  


あんた自身は知ってたの?


なおくん…。