「社長に密告したの姫だよ〜!」


「えっ、あれぇ?私も言ったよ。」


立ち上がったのは、姫ちゃん、そしてマオさんだった。 
2人は顔を見合わせて笑った。 


「あたしも言えばよかったなぁ…。」


あたしもポソッと言った。 

「みさきちゃんも入れられたの?」

マオさんの発言にあたしは驚いた。ゆいちゃんもリカちゃんも同じ顔をしていた。

「マオさんやられたんですか!?」

マオさんは頷く。 

「姫もやられたよ。お金ももらったけど…。でも、ヤらなくてもあいつのやってる事って職権乱用でしょ?クビで当然!」


なるほど…。 

でもなんで最初はOKしてて、密告なんてしたのかな?無理矢理やられた……って感じの言い方でもないし……。 


ま、いいや。 


あんまり『なんでなんで!?』なんて聞きたくないしね…。 



「じゃあとりあえず今日って……」 

「臨時休業だって!」

「やったぁ!」

「あたしはお金ほしかったですよぉ…。
……ま、いっか!
ハーイハーイ!提案〜!
これからみんなで飲みに行きませんか??」

「あ、行きたい!あたし行く!」

あたしはゆいちゃんの提案に賛成した。 
お酒飲みたいってのもあったけとど、なんかみんなで遊んでみたかった。 

「姫も行く!!あ、マオちゃんはカレシだっけ?」

「うん…その予定だったけど、カレシ断るね。私もみんなで行きたいな。リカちゃんは?」

「ごめんね。アタシも行きたいけど…、さっきもう友達と約束しちゃったの。ごめんね。みんなで楽しんで来て!」


そんなわけで、ゆいちゃん、マオさん、姫ちゃん、あたしの4人で居酒屋に向かった。 








あたしね……


淋しかったの。 



しばらく、ももちゃんに会えない…。 



みんなで飲みに行くのは、ホントに嬉しかったけど……。 


ひとりにも…なりたくないな…。 



ももちゃん、 



今ごろなにしてる…?