「あたし、ダージリンじゃないとヤだから」
「そんだけかよ…;」

だがうちには各国の紅茶が揃っている。
姉が紅茶好きなのを知っているので、
親が旅行のたびに買ってくるのだ。


――――――コポポポポ....
なんて思いながらお茶をコップに注ぐ。


「まぁーだぁー?」
「はいはいいそいでますよ」

まったく…両親がいないからって女王か!

「いれたよ」
「わーい!」


―――――――――スッ.....
姉の右手が上がった。
さぁ、合図だ。